講座内容の詳細
複雑な会計処理
多事業体の連結処理、関連会社取引の消去、内部取引の調整を学習します。複数通貨での取引処理、為替差損益の計算、外貨換算調整勘定の理解を深めます。
売掛・買掛管理
債権管理の体系化、取引先別の与信限度額設定、回収スケジュールの管理を実践します。買掛金の支払い計画、現金流動性の予測、資金繰り表の作成技術を習得します。
在庫管理システム
先入先出法、後入先出法、総平均法の違いと適用場面を理解します。定期棚卸と継続記録法の選択、在庫評価損の計上、季節商品の管理手法を学習します。
原価計算技術
個別原価計算と総合原価計算の使い分け、標準原価差異分析、活動基準原価計算の基礎を学習します。製造間接費の配賦、仕掛品の評価、完成品原価の算定を実践します。
習得できるスキルと成果
財務分析能力
貸借対照表と損益計算書の詳細分析、財務比率の計算と解釈、経営診断のための指標活用ができるようになります。
内部統制構築
業務プロセスの文書化、リスク評価と対応策の立案、監査準備のための証憑整理技術を身につけます。
Excel上級活用
マクロとVBAの基礎、ピボットテーブルでの分析、関数を組み合わせた自動計算システムの構築ができます。
受講修了後のキャリアパス
高度専門職への道
- 大企業の経理管理職
- 会計事務所の上級スタッフ
- 経営コンサルタント補助
- 独立系会計事務所開業準備
専門資格への準備
- 日商簿記1級取得への基礎
- 税理士試験簿記論対策
- 公認会計士試験準備
- 米国公認会計士(USCPA)学習
使用ツールと学習技術
専門ソフトウェア
Microsoft Excel 高級機能
VBAマクロ、ピボットテーブル、Power Query、関数の組み合わせによる自動化技術を習得します。
統合会計システム
大企業向けERP系会計ソフトの基本操作と、複数システム間のデータ連携技術を学習します。
財務分析ツール
業界比較分析、トレンド分析、感度分析のための専門ツールの使用方法を身につけます。
学習手法
ケーススタディ演習
実在企業の財務データを使用し、複雑な経営状況の分析と解決策の提案を行います。
プロジェクトベース学習
新規事業の会計システム構築から運用まで、全工程を通じた実践的プロジェクトを体験します。
グループディスカッション
受講生同士での問題解決討議を通じて、多角的な視点と論理的思考力を養います。
コンプライアンスと品質基準
内部統制フレームワーク
- COSOフレームワークの理解と適用
- リスク評価と対応策の策定
- 統制活動の設計と運用
- 監視活動と継続的改善
会計基準の適用
- 日本基準とIFRSの違いと選択
- 収益認識に関する会計基準
- リース会計基準の実務適用
- 金融商品の時価評価
監査対応準備
- 監査証跡の整理と保管
- 重要性の基準値設定
- 監査調書の作成技術
- 監査人との効果的な連携
職業倫理の実践
- 利益相反状況の判断と対応
- 独立性の維持と評価
- 守秘義務の適切な履行
- 専門的懐疑心の発揮
講座対象者と活用シーン
こんな方におすすめ
経理経験3年以上の実務者
基礎スキルを持ち、さらなるステップアップを目指す経理担当者
管理職候補者
経理部門のマネージャーや課長職を目指す方
会計事務所スタッフ
顧客企業への高度なアドバイスができるようになりたい方
資格取得を目指す方
簿記1級や税理士試験、公認会計士試験の受験予定者
活用できる業種・職場
上場企業の経理・財務部門
連結決算、開示業務、内部統制報告書作成などの高度業務
監査法人・大手会計事務所
企業監査、財務デューデリジェンス、IPO支援業務
コンサルティングファーム
企業再生、事業承継、M&A関連の財務アドバイザリー
金融機関
融資審査、企業評価、リスク管理部門での専門業務
学習進捗の測定と評価
プロジェクト評価
実際の企業データを使用したプロジェクトで、会計システム構築から運用まで総合的に評価します。
財務分析レポート
複数企業の財務諸表分析と改善提案レポートの作成で、実践的な分析力を測定します。
総合認定試験
理論と実技を組み合わせた包括的な試験で、高度な会計技能の習得を確認します。
評価基準と到達目標
理論面の評価項目
- 会計基準の理解と適用（85%以上）
- 内部統制の設計と評価（80%以上）
- 財務分析の正確性（90%以上）
- 監査対応準備の適切性（85%以上）
実技面の評価項目
- Excel高度機能の活用能力
- 会計システム統合の設計力
- 業務プロセス改善の提案力
- 問題解決と論理的思考力